日記
日記のうち、まだ人様にギリギリみせられそうなもの
尖ることは力
テキトーなことを言うんだけど、人類の道具の歴史は「尖らせる」ことから始まった。拳も指も丸っこいけど、尖ったものを手にすることによって、応力を集中させて何かを切ったり刺したりできる。図像を描いて、その一点を指し示しながら意図を正確に伝えることもできる。尖っていることは、肉体的にも知的にも力だった。
お散歩系MVとファウンド・フッテージ
羅絲佳 さん監督のこのショートMV、ファウンド・フッテージと音楽の共鳴がすごく好き。 Look Dev Meetup #50 で上映して以来、繰り返し観てる。特に最初の50秒。 原口沙輔のリミックスがまずいい。いきものがかりの泣きのメロディに対して、どこかおどろおどろしいストリングスとピアノ。そ
最高の2小節
「『最高の2小節を見つけたい』というのが彼の口癖で。ビートへのこだわりのなかでも、とくにループ感を重視していました。それが彼のヒップホップ観でもあった。 90年代、東京。ある若者がNujabesを名乗り、ヒットメーカーになるまで 【Think of Nujabes Vol.1】 | ARBAN 最
AI、創造的、未来、賞
数ヶ月前、AI関係のアワードに選ばれたことについての日記です。その夜に残したボイスメモを語りを、Whisperで文字起こし、 chatgpt#icon に作ってもらった叩きを元に書きました。 最終的に受賞を辞退したので、固有名への言及は避けています。公式サイトからもプレスリリースからもちゃんと抹消
N=1 おじさん
象徴的に「〜おじさん」と呼ぶの、やっぱり悪手だと思う。ぼくは好きくない。たぶんミラーリングの意図があるんだろうけど、接尾語なら「〜びと」(e.g., 企み人 )を推したいな。 「N=1おじさん」という言葉を初めて聞いたのは、 とあるイベント の人文系研究者の方のライトニングトークだった。(auto道具としてのAIと所有の問題を分けて考えたい
土屋泰洋 さんの デザインの手前 でのお話、有馬さんも仰る通りべらぼうに面白いなぁ CBCNET の連載 『 Dots & Lines 』は自分もすごく影響を受けた。ああ、こうやって串刺していいんだ〜というか。「Art & Tech」的な界隈の中でも、土屋さんは編集工学的なセンスがずば抜けている
勝てるポートフォリオ
というイベントについての内容がタイムラインに流れてきて、いきなり「ヴッ」と一方的に食らってしまった。 もうここまでしつこく突っつくほどのことでもなくて、単純に自分とは世界の捉え方が根本的に違う界隈なんだと思う。だから、もう距離をおくべき段階なのかもしれない。 とはいえ、共通の知人が多いのか、それとも巻き込まれ力、サインペインティング、国際学会
スタートアップ界隈とかWeb業界の人と話していると、ときどき「取り組んでいるプロダクトそのものは、この人の キャリアという物語におけるマクガフィン なんだなぁ」と思わされることがある。マクガフィンとは、映画で「ストーリーを転がす小道具」みたいなもののこと。たとえば、『パルプ・フィクション』のアタッ
サイトリニューアル、そしてお仕事のこと
お盆のあいだにサイトを大幅に作り替えました。 ポートフォリオはもちろん、17歳の頃の恥ずかしいブログ、 Cosense に貯めていた半プライベートなメモ、そしてこれまで積極的に公開してこなかった コマーシャル な案件まで、全部まとめて載せています。非公開を含めると1700ページほど。 Ev
ハイプとプレーンテキスト
勢い ノートアプリ Obsidian の現CEO、 Steph Ango の日記が面白くて、最近は日課みたいに訳している。ちなみにぼく自身はObsidianをメインでは使ってない。でも開発者の姿勢や設計思想が心から推せるので、 Cosense と並んで人に勧めまくっている。 アプリよりファイル 1UIライブラリについての論文が国際学会に採択された
Tweeq : Parameter-Tuning GUI Widgets by/for Creative Professionals I’m really honored that our paper co-authored with Jun Kato on parameter-tuning wid詰め方の問題
デザインの話をしているって言いながら、「グラフィック」デザインの話がぜんぜん出てこない。 出てくるのはキャリアのこととか、組織論とか、どこからどこに資本が流れているかとか、 Design Thinking がどうとか、そういう話ばかり。もちろん、それも大事な視点ではある。現実にお仕事としてやる以
2025 05 29 Www
ワールドワイドウェブのこと|ARTICLES|The Graphic Design Review 永原康史 先生のこの記事、本当にすばらしかった。 親しんだプラットフォームがメタクソ化する中で、たとえばcatnoseさんのしずインや 清水幹太 さんの state のように、どうルールを工夫することでカメラの脱構築とSigma BF
Sigma BFが発表された頃書いていた文章。けどあまりに勢いに任せすぎていたから、5ヶ月くらい寝かせていた。だいぶ論理的な繋がりが雑だなぁ。 ここ数年、ぼくは映像制作に Sigma fp を愛用している。角ばっていて、ネジ穴が三方に切ってあるから、リグが組みやすいのが好きだ。 fpシリーズは
ニッチな物語とマクロな物語性
初出・ Web Designing 2025年4月号 日曜劇場『VIVANT』|TBSテレビ より 年末、珍しく忘年会に出かけた。 東京TDC賞グランプリをいただいた後だったので、少しばかりチヤホヤされたいという下心もあったと思う。その場で、同世代でデザイン会社を経営されていると🍡(仮名)さん
どこまでプレビズするか
2回にかけて工作機械やCNCへの興味をうだうだと綴ったわけですが、今作っている映像が要するに何なのかについて、手短に説明したいと思います。 まず、繰り返しにはなるんですが、 3Dプリンタ と フライス盤 という2種類のCNCをフィーチャーした2つのコマ撮り映像を作ります。いずれも3分前後。ミュー
マザーマシン
この数年、工作機械に興味があります。 回転させた材料に刃物を当てる 旋盤 。その逆に、回転させた刃物を材料の塊に当てることで、目的の形状を削り出す フライス盤 やボール盤。古くは町工場で使われ、手作業で数十ミクロン単位の精度を追求する旋盤工のような職人さんの仕事道具として活躍してきました。 機械
CNCコマ撮り2つを作る
去年の7月から、 経産省のプロジェクト『創風』の助成 を受け、2つの短編映像を作っています。 元はというと、CNC(コンピューター数値制御)という、モーターのついた工作機械を制御する技術への個人的な興味から始まった企画です。CNCはそれこそフライス盤や旋盤とともに半世紀前からある古い仕組みで、最
祖父母然とすること
年末年始は地元の旭川で過ごした。10連休。寒いし雪は重いし、特に何をするでもないんだけど。 母はというと、1歳の姪に対してわりと動じない。普通に「あら〜、かわいいね〜」とか言ってはみせるけど、根っこの興味(と心配)はたぶん猫のほうに向いてる。 これが、なんというか、妙に良かった。 僕ら兄妹と母は生ミームとジーン
人間というのはつくづく便利な器で、二種類の自己複製子、つまりジーンとミームの運び屋を兼ねている。 ジーンは言わずもがな、生物学的な自己複製。こちらはコストが重い。妊娠、出産、子育て、教育費。ざっと数千万円と18年の人生を持っていかれる計算になる。一方でミームは、アイディアを広めたり、ものづくりといTDC賞2025
東京TDC賞で、『 MONO NO AWARE / かむかもしかもにどもかも!(imai remix) 』がグランプリを、インタラクティブMV『 group_inou / HAPPENING 』がTDC賞を頂いた。 グランプリの方は、夏に 鈴木 哲生 さん、 徳井直生 さんのご協力を仰ぎながら作ったベスト映像 2024
2024 Advent Calendar 2024 の 13日目として Tiny Snake Eats Egg 生まれて一ヶ月のサケの稚魚
Pave.jsというパス弄りライブラリを作っている
映像作家の 橋本麦 (はしもと・ばく)です。普段はモーショングラフィックスや3DCG、コマ撮りやインスタレーション制作などをしています。そのなかでジェネラティブな表現やグラフィック制作のために、p5.jsといったクリエイティブコーディング環境をよく利用していたりします。 ノリで Proces
口汚さ
5月に公開した「 Making of Kindolphin 」は、今まで書いたメイキング記事の中でも一番反響が大きかった。メイキングというか、実質「インタラクティブMV個人史」であり、かつて憧れた業界へのお気持ち表明なんだけど。 いろんな人からいろんな感想をもらった。とりわけ芯を食っていたのは、ど