Baku Hashimoto

橋本 麦

REEL 2017のコンポジットメモ

リールのタイトル位でしか自分の本当に今試したいことは出来ないなという感覚があって、毎回妙に力んでしまう。今年のものも個人的に気に入ってるのでメモ。

2013年のリールのコンポジットメモ

背景

Illustratorのメッシュツールでこういうグラデーションのテクスチャを作る。

それを、AfterEffects Turbulent DisplacementDisplacement Map あたり組み合わせてぐんにょりさせていく。マットのHueとかSaturationをサンプルして変位させると、中々面白い変形の仕方をする。

あとは、去年あたりから注目していてserato x Roland DJ-808のWebムービー (dir: OOO 富田兼次さん) でも使った、CC Vector Blur をかけてあげると、グラデーションに妙な立体感、というかテカリが出る。龍の歯医者のOP(後述)でも使ったと制作者本人達がおっしゃってた S_Disort あたりを組み合わせることで、さらに複雑なディティールを加えたり。

最初は16bitで綺麗に作ったものの、Silverlightのロゴのようなサラサラしたテクスチャにしかならなかったので、最終的に8bitで作った。マッハバンドや変位時のジャギーがさらに歪んで、面白いノイズが出せたので楽しかった。

文字

友人のFundam から以前教わった、Tsukurimashou というフォントが中々好き。英語圏の人が作った日本語フォントなのだけど、ブレードランナーのへなちょこな日本語看板のような、僕らには確実に分かる違和感が良い。Arial Unicode MSの日本語もいい感じにポンコツ。

この手のモーショングラフィックスって、背景とグラフィックとがレイヤーとして独立していることが多い。なんとか相互干渉させたくて、文字レイヤーにブラーをかけたテクスチャを参照して文字の周りを更に変位させた。背景が、浮いたグラフィックの表面張力によって歪んでるイメージ。

作って気づいたけれど、この手法はドロップシャドウの良い代替策かもしれない。

リファレンス & 習作

去年あたりからディスプレイスメントでグラデーションをぐんにゃりさせる表現は気になっててシェーダやVJ素材で色々遊んでいた。

Olga BellのMVでも試していた、フィードバックしながらディスプレイスメントさせるのは良いっちゃ良いんだけど、結構色の混ざり具合のコントロールが効きづらいのと、何よりAfterEffectsでサクッとそういうのが出来ないんで、今回はクリエイティブ・コーディング的なアレは一切使ってない。

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Gradient study 2 #everydays #illustrator #aftereffects

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荒牧康治さん千合洋輔さんが手がけた龍の歯医者のOPはかなり最近グッと来た。僕が1年近く試していたことを、荒牧さんの安定感あるグラフィックの動かしと千合さんの圧倒的な色彩と画面構成のセンスで軽々超えられた感覚があってしばらく凹んでた。

Googleリアルタイム翻訳も良かった。

Nic Hamiltonも相当影響を受けた. エディターとしての生真面目さが出てしまい最終的に小奇麗にしてしまったけども、ここまで思い切りよく荒々しく出来たら良かったなと思う。