翻訳文体ガイドgrass

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翻訳用ノートを書くときの、chatgpt#iconが分析したガイド。

基本姿勢

  • 目的は逐語訳ではなく、日本語圏にその議論を流し込むこと
  • ただし、要約や解説にはしない
  • 優先順位は 論旨 > ニュアンス > リズム > 字義通りの一致
  • 語を訳すというより、機能を訳す

冒頭の型

翻訳ノートの冒頭には、原則として ::lead を置く。

::lead
> [!note]
> - 原典: [Original Title](https://example.com/)
> - 著者:
> - 初出年:
> - 許諾:
> - ライセンス:
> - 訳文の状態: rough translation / draft / revised
> - 備考: リンク切れ確認時点、書籍版の有無など
::

書き方

  • 許諾未取得なら、ぼかさずそう書く
  • ライセンス不明なら、不明と書く
  • 冒頭は事務連絡に徹し、長いお気持ちは書かない
  • 動機を書く場合も1-3行で止める

本文のレジスター

  • 本文は常体
  • 硬すぎる学術日本語にはしない
  • 口語に崩しすぎて、原文の格を落とさない
  • 原著者の I は基本 わたし
  • 訳者自身の前書きや後書きでは ぼく でよい

文の長さとリズム

  • 英文の語順を引きずらない
  • 主語、述語、修飾は日本語として自然な位置に置き直す
  • 長文は許容するが、1文1論点を意識する
  • 接続で論理を見せる: だから しかし とはいえ 言い換えれば つまり
  • 原文に勢いがあるときは、その勢いを殺さない

約物

  • 句読点は 、。
  • 疑問は ?、感嘆は !。ただし多用しない
  • 引用は 「」
  • 書名、論文名、作品名は 『』
  • 補足が訳者注なら、まず脚注へ逃がす
  • ダッシュで強く切るときは ——
  • 三点リーダは ……

表記

  • 数字、英字、URL、製品名、略語は原則半角
  • UX HCI GUI のような定着した略語はそのまま
  • 年月日は日本語文脈に合わせる
  • 不必要なカタカナ語の乱造はしない

訳語

  • キーワードは機械的に固定訳しない
  • ただし、中心概念はタイトル、初出、節見出しでぶらさない
  • 初出では原語併記を許容する
  • 既存訳が強い語は、むやみに発明しない
  • 既存訳が弱いかズレる語は、文脈に応じて訳し分ける

例:

  • vernacular は、タイトルでは「ヴァナキュラー」、地の文では「土着的」「その土地に根ざした」と訳し分けうる

訳注

  • 訳注は脚注で入れる
  • 本文の流れを止める説明は、本文でなく脚注へ
  • 訳注の書き出しは基本 訳注:

訳注に入れてよいもの

  • 固有名詞の背景
  • 日本語での代替訳
  • 語感や語源
  • リンク切れ
  • 参照時点
  • 既刊邦訳の有無

訳注に入れないほうがよいもの

  • 自分語り
  • 長い感想
  • 本文の論旨と無関係な脱線

引用

  • 原文の引用を訳すときは、引用として見える形を保つ
  • 引用内部の言い回しは、本文より少し硬めでもよい
  • 引用元情報は脚注で支える
  • 孫引きである場合は、そのことが分かるようにする

見出し

  • 見出しは日本語に訳す
  • 必要なら原題を副題や冒頭で補う
  • セクション名は説明的すぎず、原文のトーンを尊重する

比喩、韻、言葉遊び

  • 字面の一致より効果の一致を優先する
  • 韻やダジャレは、日本語側で別の手を探す
  • 再現できないときだけ脚注で説明する

短文と長文

短文、マニフェスト、断章

  • 短く強く
  • 説明を足しすぎない
  • 言い切りの気持ちよさを残す

長文、講演、批評、学術寄りの論考

  • 接続を補って、論理の階段を見せる
  • 文化的背景は脚注で支える
  • 段落ごとの熱量差を均さない

禁止事項

  • 英文の構文をそのままなぞった日本語
  • 何でも一対一対応で固定訳すること
  • 訳者の説明を本文に埋め込みすぎること
  • 原文の角を丸めて、無難な解説文にすること
  • 格調を上げすぎて、読める人しか読めない文にすること

最終チェック

  • 日本語として最後まで読めるか
  • 原文の圧、皮肉、癖が消えていないか
  • キーワードの扱いが節ごとにぶれていないか
  • 説明過多を脚注へ逃がせているか
  • 冒頭に 原点 / 許諾 / ライセンス / 状態 があるか