橋本 Hashimoto   Baku

橋本 Hashimoto   Baku

imdkm (Scratchpad)

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いみじくも さん

imdkmさんの発表、隣接領域ながら、うんうん頷きながら聞いていた くだんから「音」そのものについて語っている書き手だからこそ、アーティスト性を脱神秘化するような、基盤技術やツールがもたらす元も子もなさに躊躇なく触れられるのだろうなぁと感じた
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ツールに文句を垂れるのではなく、今ある手段でどうするかだというリアリズム的立場は、何を『誤用』とするかを設計思想でもって規定できてしまうベンダーの権威性を不問にして、(ツールに限らず)様々に課せられる制約の中で、いかに創造性を発揮するかという使い手側の責任に矮小化してしまう
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  • こちとていたずらに自由を謳っているわけでもなくて。ツールの可塑性についてはVim/Emacsのようなプログラマー用エディタや、CGIや建築におけるプロシージャルモデリング、産業的モデルについてもソフトウェアエンジニアリングとOSSという先例を経た上で、映像制作やグラフィックデザインはある具体的な面で不自由だという話をしていたりする
  • MIDI、ユーロラック、VST/AUのように、ハード・ソフト問わず作り手をエコシステムに閉じ込めない為の規格策定も大事(その点、Pixel Blenderの廃止や、AEにおけるOpenFXの不採用は、悪手)
  • つまるところ『誤用』は確かに豊かだけど、それはベンダーが恣意的、あるいは技術的に仕方なくツールに何らかの制約を課すことを免責するわけではない とりとめのない自由さの上に、そこからもなお漏れ出す『誤用』に豊かさがあるのでは
  • その状況を招いたのは、なにもベンダーにとっての経済性やプラットフォーム資本主義だけではなくて、ユーザーとの共犯、共進化

問題は山積しつつも、手段としてのデザインや情報の器としての映像と違って、音楽という表現の高い自己目的性が、道具立てにおいても比較的豊かな状況をもたらしているのだろうな いいな どこかに纏めて感想を書く…
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