橋本 麦∿Baku Hashimoto

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3Dプリンタ用ドライボックスを作る

フィラメントは湿気に弱いとの噂を聞くので、精神衛生のために作りました。

友人の映像作家の持田寛太に言わせれば、「PLAに限って言うと、2年位放っといてもまぁなんとかプリント出来る。乾燥に気を配るくらいならフィラメントの種類を絞って早めに使い切るようにした方が良い」とのこと。一理ありそう。

国内だとダイソーの密閉容器を使ったDIYが主流っぽい。こちらを参考に制作させて頂きました。

小一時間で湿度20%ほどに下がります。ダイソーのオンラインストアが6個セットのみ購入可だったので、スキマ時間でチマチマと6個作りました。フィラメントは欲が出ると次々と買い足しがちなので、6個なんてあっという間です。

買うもの

ダイソー密閉容器1 (6個入)実店舗で買うのが面倒でした。上記参考リンクには在庫情報が載っています
クイック継ぎ手 & テフロンチューブ1 (6個入)
樹脂にも使える厚手の両面テープ 幅15mm1
シリカゲル1
ベアリング (Amazon, モノタロウ)4モノタロウのが安いですが、送料がかかります
湿度計1 (4個入)安かろう悪かろうですが
M3x10mm ボルト & ナット2セットリンク先はいろんな長さがセットになっているが、M3はプリント物の接合に何かと便利なのでこの際購入しても良いと思います

プリントするもの

組み立て

leg, Single_Filament_Spool_Holderは、2つずつプリント。密閉容器と雰囲気をあわせるためにOverture PETG Trapsarentを使いました。どのみち透け感は無くなるのですが、infillはhoneycomb 15%だと良いテクスチャになりました。ベアリングをくっつけて雰囲気で組み立てます。あとはホルダーと脚を厚手の両面テープでくっつけます。密閉容器の側面は湾曲しているので、ホルダー下部は四隅のみ接着しました。

継ぎ手と湿度計ホルダーは黒のPETGでプリント。

継ぎ手は、適当な位置に1.5mmの穴を空け、フィラメントを挿した状態でズレないようにボルト用の穴を空けました。

こんな感じで両側からボルトで挟み込み、フィラメントの通り道を2mmのドリルでほじった後に黒の継ぎ手を付けるのがおすすめです。通常フィラメント径は1.6mm程度なので、ギリギリまで攻めた穴の大きさにしたいところですが、余裕をもって空けないと摩擦抵抗が生じます。

テフロンチューブは、15cm程度に切って挿しました。ちなみにチューブを外すときは、継ぎ手の樹脂部分を押し込みながら引き抜きます。(ラジオペンチで無理やり抜いていた)

シリカゲル用キャニスターも出力しました。これもPETG Transparent。つぶつぶの色が見えやすい。

ちなみに、クローゼットに穴の空いた棚板を入れ、こんな感じでエンクロージャー代わりにしています。この後Raspi用ケースと、あずまさんが購入してらっしゃった火災報知器と簡易消火器を設置予定です。

ちなみに参考元の記事では継ぎ手を容器上部に付けていたのですが、エクストルーダーまでの距離を短くするために僕のバージョンでは容器下部につけています。フィラメントの巻きクセ方向とは逆方向に曲げられることになるので、あまりおすすめはしません。個人的にはスッキリして見えて好きなのですが。


3年振りに帰京して思い出しましたが、4月下旬の東京はこんなに湿気っているんですね。一応湿度に気をつけて保管はしていたつもりでも、2月に購入したフィラメントはだいぶ糸を引くようになっちゃいました。結局安めのフィラメント乾燥機を買って、ガンガン乾燥させながらプリントしていたりします。元も子もないですが。