モーショングラフィックス映画祭 (Scratchpad)
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偶然見つけたキュレーションマガジン、自分が通ってきたものど真ん中なんだけど(大概のStashヘッズ / Vimeo >1K Likes勢は通ってるとも言えるが)、こういう映像の受け皿となるような映画祭やイベントって今何があるんだろう
RESFESTやonedotzeroは地味に続いてる…?
- Zeitguised
- Matt Pyke / Universal Everything
映像制作におけるラップトップ革命は「映像作家」文化とも言える状況をもたらしたけど、当時のプレイヤーに共通して、最終的に映画(的なるもの)を作りたいという思いがあったのではないか
モーショングラフィックスは、あくまでキャリアにおける過渡期でしかなかった?(いや、違う気もする)
小島淳二さん、関根光才さん(元から実写寄りだが)、TAKCOMさん、菱川勢一さん...いや、思ったほど多くはない
実写CM、ドラマ、映画 へのキャリアパスがあるような気がする
ゆえに、00年代当時のこうしたシーンのプレイヤーは、50代を超えてほぼ「作家」としてのポジションに居ないし(もっと監督的なポジションの人が多い)、映画祭のような場に居ない(忙しい)
ひろしまや新千歳、この前のTHoAは、どこまでいってもフォーカスされるのは「インデペンデント・アニメーション」であって、Stash / Vimeoのような毛色のモーショングラフィックスや実験映像とも言えるジャンルはあまり取り上げられない
けど、モーショングラフィックス的なものがプレイヤーとしての寿命の短さも相まって歴史化されなかった以上、
しゃんと文脈形成され続けているインデペンデント・アニメーションや短編アニメーションの傍流として取り込まれるのが良いのかな、って思ったりもする
山本加奈さんや林永子さんも、かつてほど映像カルチャーには肩入れしていないようにも思える
- けどそれは、彼女らが担ってきた「編集活動」を、ぼくら業界の人達がもっと目に見える形でappreciateしなかったからだ、とも思ったりする
映像作家文化、ことさら国内に関しては、
Flash板的なるものと、Stash/Vimeo的なるもの、美大藝大アニメーション的なるものの3つの流派が連綿とあった気がする。3をモーショングラフィックスと呼ぶかは微妙。
- Flash板的: Flash板、ニコ動、AviUtl、ボカロ、リリックビデオ、VRChat、デモシーン
- Stash/Vimeo的: 広告映像、ステーションID、NOWNESS
- 美大藝大的: デジスタ、映像研究科、DigiCon、メ芸、ICAF、学生CGコンテスト(NYAA)
1と3の重なりに植草航さん、2と3の重なりに牧鉄平さん、わりと全部に足突っ込んでるのが大橋史さん、1という出自を過去に葬って2, 3に居るのがhsgnさんという認識
1をすくい上げるのがFRENZやAviUtil Only、2が前述のRESFESTやonedotzeroに加えて、FITCやOFFF、Motion Plus Designなど。デジタルアート全般を扱った総合イベントが多い印象。3がICAFや各種アニメーション映画祭といった感じ。
ただ、特に若年層を中心に、1的なセンスの割合がどんどん増えている。Animated Music Videoの増加も
ある意味かなさんやナガコさんが映像カルチャーにそこまで肩入れしなくなったのは、そうした比率の変化も関係している気がする。代わって、田中大裕さんやとびたさんみたいな方が出てきている