オブジェクト志向存在論 (Scratchpad)
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Object-oriented Ontology
思弁的実在論の一員
- Graham Harman
- あらゆるものがオブジェクトである
- ポパイも時空も影も月食も
- いろんなオブジェクトの分類
- Object-oriented Ontology
- 現実的オブジェクト
- 網羅不可能
- 感覚的オブジェクト
- 現実的オブジェクト
- Object-oriented Ontology
- オブジェクトの定義
- 現実世界のエンティティ(物体や概念)を脳やコンピュータ上で表現・管理するために使用される概念(ochiay)
- デイビッド・チャーマーズ
- bit-from-it から it-from-bitへ
もしも私たちがシミュレーションの世界にいるのならば,テーブルや椅子は錯覚ではなく完全にリアルなものだが,それらはビット(情報の基本単位)でできたデジタルのものdigital objectになる.ここから現代物理学における〈ビットからイット(it-from-bit)説〉につながっていく.物理的なものはリアルであると同時にデジタルなのだという理論だ.p. 25
- bit-from-it から it-from-bitへ
デイビッド・チャーマーズ『リアリティ+(プラス) 上: バーチャル世界をめぐる哲学の挑戦』
- こうした世界観におけるテレビやコンピューターは、bitやitを観ることを可能にする中間端末と考えたほうが良い
- リズワン・パーク - シミュレーション仮説
余談
- Graham Harman: 科学主義は人間中心主義的
「より狡猾な人間中心的存在論は、多くのタイプの科学主義に見いだされる。科学主義は一方で、人間の意識は何ら特別ではなく、他のあらゆるものと同じように自然化されるべきだと主張する。だが他方では、知識というものを世界に対する特殊な関係の一つとして保存しておき、雨滴やトカゲと世界の関係とは異なるものだと考えたがるのである。他の言い方をすれば、人はあらゆるものと同様に物質の塊に過ぎないという事実に科学主義者はほくそ笑む一方で、そのような事実を述べる発話の地位はどこかしら特別だと主張したがるということである。彼らにとって、雨滴は何も知らず、トカゲは全くではないがほとんど何も知らない存在であり、ある人は他の人よりもたくさんの知識を持つという。このようなことが可能なのは、思考には無媒介的な経験を否定あるいは超越するという特異な能力が与えられているからであり、科学主義者はこの能力を無生物的物体には当然ながら決して認めない。要約すれば、人は存在などしないという怪しい主張をしつつも、科学主義は人間の思考構造を存在論的頂点にまで持ち上げているのである」
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