橋本 Hashimoto   Baku

橋本 Hashimoto   Baku

フロクロ (Scratchpad)

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映像作家、プランナー、ミュージシャン

おそらく孫弟子に近い存在だと思うけど、佐藤雅彦の重力圏の脱出速度を超えた方っていう印象
トーンと方法論とが疎結合で、すごく良い意味で「軽薄」で、まじめ過ぎない

面白いのは、菅 俊一さんがデザインの手前で語られていたように、認知をデザインすることの加害性ゆえに広告から離れたのに対して、彼はChocolate Inc. で(具体的に関わられた案件をそこまで存じ上げているわけではないが)そうした技術をアテンション・エコノミーに振っている

もちろん広告全体が虚業とかevilっていう話ではなく、佐藤先生的な方法論が「印象広告」のようなものに比べてあまりに認知に強力に働くために、その力の振り方へのより強い自制が求められる、と考えている佐藤研出身者は少なくないってこと

ある他のSFC出身者の方も、『経済ってそうだったのか会議』を引き合いにだしながら、竹中平蔵のような新自由主義的な価値観を佐藤先生流の「やわらかさ」でユルくみせてしまったことに間接的にでも加担したんじゃないかと思うと、氷河期世代として忸怩たる思いだ、というお話をされていた記憶がある

だから、教育者としての彼と、「うっすら右翼」(発言ママ)としての彼の広告プランナーとしての無邪気さを、弟子筋の方々も是々非々で捉えているっていうのは面白いなと思った。その意味では、トーンは彼の重力圏から離れているが、コマーシャルワークに対する態度にはむしろ佐藤先生に近い