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Nov 28， 2024： 口汚さ

どれだけ丁寧な言葉を尽くしても、人は文意に傷つくのであって、むしろその丁寧さはかえって心を抉る。口汚い表現のように書き手に落ち度がある文章のほうが、批判される当人としてはある意味で救われるんだ」

「ディスだと思っていない。ただ真っ当な疑問、あるいは、そこそこ冷静で論理的に筋が通ってると自分なりに思う範囲で、人身攻撃をせずに批判を呈しているだけ」

• ↑ っていう言い訳をしがちなんだけど、認知が歪んでいる
• 大原則として、そうしないことで自分にとってより重大な「嫌な気持ち」を引き起こさない限り、進んで人に「嫌な気持ち」をさせてはならない
  • 量的なものではなく、質的な意味で
  • 結構violateしている気がする
    • 皮肉は時に罵倒以上に人を傷つける

批判や疑問であって、ディスのつもりがなくても、「ディスっている」と言われる限り、ちゃんとそれは「ディス」だったんだって受け止める訓練

ディスるってなんだろう

• ある種のパフォーマンスとして、自分の「陣営」を面白がらせるために、あるいは相手への心理的ダメージを最大化することを目的にして、意図的にいやな言動をする、っていう意味で受け取っている。そういうディスは、本当に世界から無くなってほしい。 その人と個人的に意見が合おうと合わなかろうと
  • 参政党支持者の方が、リベラルな人たちに囲まれ罵声を浴びている動画がタイムラインに流れてきた
    • ポスト主は、その支持者を「小僧」呼ばわりをしていて
    • 最初に絡みだしたのはその人自身とはいえ、その人のことがbaku89.iconは苦手とはいえ、嫌だった
• というかhip-hop的な原義の場合はどうなんだろう
  • 般若、NENE
  • 楽しんでいる自分が居る
• そうよね、一般的な「反-」という接頭辞としての dis- と思われがちだけど、原義は disrespect であって、振る舞いとしてリスペクトをもったディスはbaku89.icon的にアリ寄りなんだと思う
  • ビーフとの違い

どうしてWebでディスるんだろう

• Information wants to be free. だから
  • so what?
• 飲み屋で個人的にディスる、授業やクローズドな打ち合わせの場でディスるっていうのが生理的にすごく苦手
  • 公にディスることで、秘密保持に抵触する、あるいはその人のプライベート、犯罪歴や自己破産歴などを暴露し、信用を失墜させるようなものでは無い限り、裏でこっそり批判するっていうのをやりたくない
    • 個人的に会って話したことは「プライベート」じゃないの…？
      • それを突かれるとつらい
      • → ダダ漏れ
• 伝聞で聞くディスほど、断片化され、捻じ曲げられ、その人を傷つけるものはないから
  • ディスの一次ソースを残しておく
  • ディスを常に文脈の中に置いておく
• このCosense以上の何かに対する批判を裏でコソコソしない、していない（と願う）

気に入らないミームすべてをイタズラに公言して良いわけじゃない

• baku89.iconがつい人の前で批判したことに共通する特徴を後付けで拾い集めると:
  • 1. 気に入らないミームのうち、世界を均質化し得るほどに感染性があるもの
    • ゼロサム的に、それ以外の（自分が気に入っている）ミームの領分を狭めるもの
      • 人々のアテンションは有限財である
    • ただ一つの世界観に合理化し、世の中の表現を収斂させたり離散化することに寄与するもの
      • モダニズム
  • 2. その批判を、知的に興味深く受け取ってくれると期待しているもの
    • 佐藤雅彦の重力圏 のことを時々（自己批判をも滲ませながら）話すのは多分それ
  • スマート文化と貢献文化でいうスマート文化に、文と武の「武」に属するムーブ全般
    • 1, 2と違って、原理的な部分というよりも、そこからもう少し具体的な傾向を蒸留したもの
• けど、まずそういう教条があってディスるか否かを腑分けしているわけではないし、明確な基準に基づくものだったところで、それをディスと受け止めた方の嫌な気持ちが無視されるべきではない

刺さる ／ 好き ／ 尊敬は直交する

• 刺さる: 生理的なレベルでの「快」
  • この音楽をつい聴いてしまう、ピスタチオ味のジェラートが美味しい、このアルゴリズムはエレガント
• 好き: 社会化されたレベルでの「良」
  • この技術は環境問題を解決する
• 尊敬: 自分自身の思いとは無関係に、世界にそれが存在していることにappreciateする感覚
• 「刺さらない」から批判することは無い
  • 大橋史さんが言うところの「マンネリ化したリリックビデオ表現」は確かに刺さらないんだけど、ある種ガラパゴス的で感染性もなければ、モーションデザイン表現全体の中では、独特なノリを発揮しているわけから、結果的に世界を豊かにしていると思っている
    • 平成美少女様式然り
    • SIGNIFインタビュー の、編者の最後のパラグラフの感想にモヤッとした
    • プレイヤー一人ひとりがどうクリシェに陥るかっていう視点じゃなくて、群全体として、世界をちょこっとでも豊かにしているかどうか、みたいなところで見ているのかも
    • あるいは、そうしたクリシェの死屍累々の先に、一握りでも飛び抜けたものが弾き落とされたら、群全体としては世界に存在していて良かったんだと思う
• けどその世界を「寄与する」とか「豊かにする」みたいな視点って怖くない？　全体主義的で