プレスリリースを読んでいたgrass

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を読んでいた。maltine20に来た方なら、自分とこのプロジェクトの関係は分かってもらえると思う。お誘いしたのだけど、クリエイティブ・ディレクターの方含む代理店チームは誰もいらっしゃらなかった

けど、好きなミュージシャンに仕事が生まれ、インデペンデントな音楽イベントに出演したVJはその謝礼のオーダーが2つ増え、そして色んなレントが発生したとはいえ、納得して誰かがお金を出したのなら、素晴らしいことだなぁって思う。唯一申し訳ないことがあるとすれば「連呼系CM」にも近い音楽を、コンビニの店内やYouTube広告として不本意に視聴させられる方々。「公共空間」とはいえないとはいえ、忸怩たる思いがある

当社が実施した「サウンドロゴに関する意識調査」によると、エアコンの主要購買層より若い世代に向けた今後の広告コミュニケーションでは、音楽・映像として完成度の高いコンテンツを、テレビ以外の媒体でも発信していく重要性が示唆されました。本施策は、若者のテレビ離れが話題となって久しいメディア環境の中、従来とは異なるアプローチを通じて、20代・30代の若い世代の皆さまにも当ブランドへの親しみを感じていただくことを目的とした新たな取り組みです。

面白いのが、2月中旬の施策のプロモーションの根拠として1月下旬のネット調査が添えられていること。既に走っていたであろう企画に後付けで根拠を与えているわけだけど、どういう要請のもとプレスリリースが書かれたかに想像を巡らせるととても面白い。具体的にどういうインターネット調査手法を使われたのかな。いずれにせよ、こうした広告を打つことの意味を内外に説明するための仕事が生まれることは、ただただ興味深いなって思う。ただこの資料から読み解けるのは、そういう定量的な根拠があって広告施策が方向付けられたというよりも、これはイケるでしょうという感覚的な判断に対して、後で正当性を仮構している可能性が高いということ

  • けど、それがアリとされるのは、むしろ希望ではある
    • より精密にKPIが測定され、A/Bテストなどが自動化され、「きぬた歯科広告」的なものが「効果的」だとされる世界は、いわゆるクリエイティブ業界にも、広報の世界にも味気ないものだと思うから
    • 広告を「広く告げる」ことから「ブランドを訴求する」という、質的にしか捉えようのないものに転換していく、その理論構築に携わった人たちは、とても豊かな仕事をしたのだなぁと思う
    • それが長期的に見たとしても、施策にかかった額に見合った効果を生み出したのか、という検証そのものを不可能にした
    • 80年代、日本が豊かだった頃。広告クリエイターがスターだったころ。セゾンカルチャー。
    • 広告はアートじゃない、広告は広告なんだ、とのたまった佐藤雅彦は、捉えようによっては邪悪でもある

by アリムラさん

  • 話を通す・客前に立つ・合意形成をする、代理店的/広報部的ムーブは、実はとても高度な高度なこと
  • ただその調整能力は「クールな作品をつくる」ディレクション能力を必ずしも担保しない
  • こうしたスキルが作品そのもののプランニングというより、アーティスト主導による「こうすればクールになるだろう」という予感を上手に正当化する方向に使われたら、よりみんな幸せになれそう、と思う。(一部の人々の「ディレクションという立場で実務面に噛みたい」という欲求だけは満足させられないけど、肩書は渡してあげられる)