Garden.oooのシリーズ機能
Garden.oooに「記事シリーズ」を作る機能を付けてみました。
その名の通り、特定のトピックに基づくページをシリーズにまとめることができ、各ページには「前のページ」「次のページ」みたいなナビゲーションが表示されるようになります。noteのマガジン機能がそれに近いでしょうか。
自分好みに記事をまとめよう!noteのマガジン機能について紹介|note編集部noteには、自分や他のクリエイターの記事をまとめられる「マガジン」機能があります。 お気に入りの記事をまとめてブックマークがわりにしたり、自分の記事をテーマに沿って分類したり。好きなクリエイターのマガジンをフォローすることもできます。記事を投稿する方も読者の方もさまざまな用途…Garden.oooのFrontmatterは、Markdown形式の静的サイトジェネレーターや個人メモサービスで慣例的に使われているフィールドと、ある程度互換性を持つようスキームを定めています。
そのなかでも、Garden.ooo独自のフィールドとしてrelated を 用意しています。これは、各ページの末尾に表示される「関連項目」の収集の仕方をコントロールするものです。デフォルトでは「その記事にリンクやタグを張るすべてのページが、最終更新日が新しい順に並ぶ」ようにしました。CosenseやObsidianのbacklink機能はまさにそういう挙動ですよね。Garden.oooではこの関連記事の表示方法をもうすこし細かくカスタマイズできるってわけです。Graphics、日記、造語ページの一覧の違いは、このrelatedフィールドの設定によって実現しています。
そこに今回新たに追加したのが、related.series: trueです。このプロパティを追加されたページの関連ページは、その表示順にシリーズ記事としてまとめられます。たとえばこんな感じに:

このシリーズ機能をハイパーリンクの言葉で言い換えるならば「兄弟関係にあるページ同士を、特定の順番に数珠つなぎにする」機能といえます。

Garden.oooのような、文字通りデジタル・ガーデン的な思想をもったサイト構造は、ブログや一冊の本がもつ「順序」の概念が希薄という弱点があります。……いや、別にこっからあまり深く語れることはないんですが。ただ、このシリーズ機能でもって「自由にリンクを辿ってサーフィンする」体験とはまた別の、筆者が意図をもって並べたテクストを順繰りに読んでいく活字文化の良き側面を補えたらいいんじゃないかなって思ってます。ひとつの記事は同時に複数の「シリーズ」で串刺せるので、ブログほど単線的にならずにも済みますし。
ちょうど折登樹さんが開発されているHyperstrataにもまさに同じ機能が実装されていました。この前XのSpacesかなにかでも似たような話題で盛り上がった記憶があります。
知識整理術って、梅棹忠夫の京大式ノートに始まり、最近流行りのジャーナリングや、Notion/Obsidian活用術とか、枚挙にいとまがないジャンルでもあります。けど、そういうのを鵜呑みにしたところで、結局三日坊主でおわるんですよね。だから、ぼくが推したいのは、自分なりの知識整理術を自作するってことです。自分で考えりゃそれは血肉になる——っていうのもまぁ、そこそこ退屈なアドバイスのような気がしてきました。
だからより過激に踏み込んでおすすめしたいのは、CMS = Content Management Systemの自作です。自分だけのために知識整理するんじゃなくて、一応はWebページとしてよそ向けに公開するわけですから、モチベーションと緊張感をある程度他律的に保つことができます。なにより、知識のデータ表現やその連関の仕方について、DBやスキーム設計から技術的に再考することは、自分がどういう知識観を持っているのかを内省する、もっとも精緻で実践的な方法なんじゃ無いかと思っていますを
Garden.oooも当初はnoteに対応するサービスにしよう!なんて息巻いてたこともありますが、最近はこのGarden.oooを開発をしながら使い、そして自分なりのハイパーテキスト観を育てていく思索のプロセス自体を楽しんでいるような気がします。カッコよく言えば reflection-in-action(行為中の省察)ってやつですね。
自分の周りのイケてる人たちは、プログラミング経験問わず、CMSを自作し始めている気配があります。このページを読んだ方もぜひ。
