Hashimoto   Baku

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メディアアート界隈の議論に全然ノレない (Scratchpad)

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ステートメントにはマノヴィッチユク・ホイ、ベルクソンだとかの名前がそれらしく引用されているものの、本当に腹から影響されてるの? って思うしつらえの作品って結構見かける。アートという制度に乗っかるためのひとつのマナーとして、その学術領域や文体を引き受けてないかって

自分は「このジャンルに居るならこういう論者を通っておくべきだろう」という雰囲気にはあまり興味が無くて。今誰が文脈としてホットかは関係なく、身に沁みて共鳴できる人を引けたらいいなって思う。自分のようなアカデミックな訓練をそこまで受けていない市井のクリエイタ〜にできることってのはむしろ、人類学者や社会学者のマネごととしてのリサーチ・ベースド・アートや、生半可に美術美学の語彙を借用した目の滑るステートメントを書き連ねることよりも、せめて語りに体重を乗せるくらいなんじゃないのかなぁ

ぼくがアートやクリエイティブの世界で過小評価されていると強く感じるのは「ソフトウェアの文化研究」的な領域で触れられる先人

ニューメディアとしてのコンピューターやインターネットについて論じるのに、個人的に立ち返りたいなって思ってるのは

であり、自分にとって激アツなのは

の(ビデオ)エッセイ。プログラミングやソフトウェアに内在する、それ以前の道具とは決定的に異なる質の「柔らかさ」や自己再帰性については、Lispのことを考えるのが改めて面白いって思う

あたりは、ぼくらやそれ以下の世代にももっと読まれていいはず


アーティスト、編集者、エンジニア、研究者、デザイナーが綯い交ぜになりながら、ただ自分たちに調子のいい道具立てや、メディアのあり方、制作/知識生産環境について、手を動かしながら考える、くらいのノリが今改めて面白い

在りし日のICCInterCommunication、あるいはよりカルチャー側でいえばSuperDeluxe界隈とか。


art.bit collection

exonemoJODIみたいなネットアートもあれば、江渡浩一郎さんのような(当時はニコニコ学会βをされていなかったとはいえ)Citizen Science的なものに近しい研究者、そしてMaxMSPからNetscapeみたいなソフトウェアやその開発者も含めて、ぐちゃっとキュレーションされているこの感じ、いいなって思う