自ら (メモ)
このページは個人的なメモ書きです。何かあればご連絡ください。
- みずから: 主体的な意志を持って
- おのずから: 他律的に
また本書を通して、そもそも自律性とは何なのかについても考えてきた。生命にとっての根元的な自律性とは「自分で自分をつくり続ける」自己生成(
オートポイエーシス )にあるが、人間にとっての根元的な自律性とは、言ってみれば「生きる意味」の自己生成とも呼べるものだった。わたしたちは、予測可能な閉じた環世界に留まるだけでなく、混沌とした偶然に満ちた世界に「自ら(みずから)」一歩を踏み出してみる生物なのである。そして、一歩を踏み出してみることで、そこに「自ずから(おのずから)」意味や価値が生まれるのだ。この「自ら」と「自ずから」の繰り返しの中で意味と価値が生まれていく実感こそが人間の自律性なのである。
『コンヴィヴィアル・テクノロジー』
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