多摩美エンターテイメント論『映像、ツール、不思議の環』
谷口 暁彦先生にお呼ばれして。
発掘したメモ
恐らく大橋さんとかぶる箇所が多くなりそうなので、正史っぽい話ではなく、自分の実感のこもった話をしたい
抽象論から具体例ではなく、具体例からだんだん抽象的な話へと移行していく流れを大事にする
- タイトル「」
- 自己紹介
- 映像作家
- 色んな作品を作りました
- 簡単に出自をおさらい
- 高校の頃
- 中退した
- INS Studio - なんかつながりのマインドマップを作る
- 自分の最近のスタイルをお伝えするのに最善の作品はこれ
- imai - Fly
- カメラをトラッキングするシステムを撮影
- 『コマ撮りの手作り感に対してモーションコントロールシステムは自動的すぎる』
- Vive TrackerというVR用デバイスとDragonframeを連携させるシステムを開発
- W + K Tokyoさんの仕事で疲れ切っていた直後。北海道の祖父母と実家で3ヶ月撮影
- ツールとメイキング、リファレンスを公開
- エッセンス
- できる限り個人で作る
- プログラミングを用いた「作り方から作る」。スマートな自動化のためではなく、「チマチマ」を拡張するため
- オープンにする
- いなたさ、ナードさが好き
- 映像作家、モーションデザインという点で大橋さんと被るはず。MV、モーショングラフィックス文化に関してかなり自分と近いバックグラウンドを持っているので、できるだけそことは被らない話をしていきたい
- Keywords: 以下の内容を雑多に
- Disclaimer: 真に受けないで
- なんとなくマチズモな意見が多い気がする
- 「考える前に手を動かせ」的なものに対するアンチテーゼ
- すべてがWorking-in-progress
- 学生の方の前で自分の経験や手法論を開陳すること自体が一種のセラピー
- 講師料: 4万円。0.5人日
- どうかあまり間に受けないで
- 少しでもヴッと思ってしまったら、そんな自分を見下すための材料をいくつも用意しているので
- 年収(映像、23区内在住にしては低いです)、過去の怒られ、締切は落とす
- すべてがFになる - ED
- 曲は個人的な好みではありません
- Processingを用いている 唯一ジェネっとした作品だけど、あまりジェネジェネはしてない
- ソフトウェア・エンジニア文化の影響
- ハッカーカルチャー
- オープンソース文化、対抗文化
- ローレンス・レッシグ
- クリエイティブ・コモンズ
- この講義自体も後に公開される
- 美大で学べることの特権性
- group_inou - EYE
- Street Viewを用いる
- 手法そのものの新規性ではなく、映像としての心地よさをちゃんと追求したい
- Web/インタラクティブ・ハイプ
- 手法の新規性だけで自立するのはたかが数年
- ここで、僕がムサビのころに作った映像を流す
- Vox-cell, ムサビプロジェクションマッピング
- Olga Bell - ATA
- One Little Indian、Zach Liebermanが昔ビデオを取っていた
- リファレンスにHolly Herndon - Chorusが実のところあった
- どっちもブルックリンのエクスペリメンタル系だし
- 以外とこういうとろける映像って難しいんですよ
- Straight-AheadとPose to Pose
- ツールが発想を規定する
- サピア=ウォーフ仮説
- アフォーダンス
- 興味が次第に無限後退する
- 「作り方を作る」 - 佐藤雅彦
- David O’Reilly - Aesthetic Coherence
- ユークリッド幾何学と非・ユークリッド幾何学
2日目
- Recap
- 「ジェネ」と「チマ」概念の紹介
- 最近作っているツールのこと
- Programmable Pen Tool
- Programmable Raster Tool
- こういう機能のことを、End-User Programming、Malleable Softwareなどと言います
- Glisp
- マクロのこと。不思議な言語
- UIツールキット Tweeq
- Koma
- (間に合えば)こんなのも作っている - Tempalay
- Douglas Engerbart “Bootstrapping“
- ABC-Model
- 「「「やり方」のよりマシなやり方」のよりマシなやり方」を考える
- 佐藤雅彦「作り方を作る」
- Lispのマクロ
- 空間的なアナロジーで制作をというものを捉える
- 適応度地形のイメージ
- 1次元: 文字詰めを例に、座布団付き「TAU」のトラッキングはどれが調子いいかな?
- 2次元: TAUの個別の
- 3次元
- より高次元に
- 画像は? バベルの図書館
- 生成AIって?
- 「ノウアスフィアの開梱」
- 適応度地形のイメージ
- 「ジェネ」は究極的には、そうした空間に対して「徒歩」以外の交通手段を考えてあげること
- プログラミングって身近じゃないですよね…
- 「文系だから」
僕も別にそういうバックグラウンドがあるわけじゃなく…。 - Illustratorのシンボル機能もある種の「ジェネ」
- 漸次的に取り入れてもらえたらいい
- 地学、社会学、言語学、哲学と同じような人文知として「計算機科学」というものをフラットに捉えると色々お得ですよ
- 「文系だから」
- そこに関連して、数学の話。
- 非ユークリッド幾何学
- ヒルベルト・プログラム = 無矛盾な形式性への憧れ、近代性
- 「公理」について考える
- 「近代的リベラリズム」もまた公理(文化左翼もネオリベもポストモダニズムの異なる発露の仕方という意味で同根)
- メディアそのものに内在する「公理」
- ラスターディスプレイ
- ベクターベース
- そもそもオンスクリーンメディアを「光る板」だと思ってる?
- 12音階、平均律
- からの音楽
- YMO、モタリ
- Feel Good Inc., Clark - Ted, ピッチベンドがすごく気持ちよかったなぁ
- からの音楽
- CG業界の考える「リッチ」さ
- あまり憧れている人は居ないと思うので
- その刃は自分に帰ってくる
- Alan Warburton - Video Art 101
- 発想術はクソ
- モンティ・パイソンは通ってないけど、ラーメンズは好き
- 「よさ」の疎外。Out of Context性
- group_inou、toiret status、ラヴクラフトとクトゥルフ、Liminal SpaceとThe backroom。
- ある良さを所与のものとし、その内側でこねくり回すことで「文化」は生まれる。そこへのリスペクトもありつつ、そういうものを相対化する方向の強度というものもあると思う。
- 「ある『よさ』度合いを強める」ことよりも、自分の中で無意識に内面化していた価値観が転倒することの気持ちよさ
- 従来の「公理」からの脱却法
- コンセプチュアリズム: 感覚的表象における技巧性に強度を求めない
- 素材感を引き出す Defaults(hacking vs defaults)
- あるいは、既存のブロックの積み方を工夫してあげる
- David O’Reilly の「Aesthetic Coherence」は究極そういう話
- 言語の中で新しい「物語りかた」を考えるのではなく、言語を考えたら、自ずと新しい物語りかたが現れる
- 言語相対論
- Arrival: Haskellについて勉強したとき、頭の中から「時制」が消えた
- 「公理」に対する眼差し。Reflexivity。
- そこに目を向けるためには、「ディレクション」能力ではなく、そのメディアの技術的基礎に対する関心が必要
- コンセプトとデコレーション、フレームとコンテンツ、表現と技術の二項対立を辞めたほうが良い
- 「じゃなさ」「nerdy」さ
- Alan Warburton - “CGI Experimentalism”
- 不気味の谷
- 「荒野」に色々ある
- 「技法」と「トーン」の不可思議な相関
- Alan Warburton - “CGI Experimentalism”
- そもそも今までの話を全部ひっくり返すようだけど、そうした限定的・漸次的な「新しさ」の追求に意味はあるの?
- 制作というものを合目的的に捉えるのであれば、はっきり言って「ない」。
- 標高は低いし
- ただ、そうした合目的的な意味での「よさ」というものはいずれ生成AIに取って代わる
- 人がAIを語るとき、「AI」は主語にするべきじゃないと思う。AIというものを占有できる資本家ですよ(でた、プロレタリアート観)
- AI絵師バックラッシュ
- せいぜい数千パラメーターの探索空間に押し込められるだけのクリシェをトレースしていた
- 教育格差
- だからこの講座を後で別に公開する
- 積極的に、制作というものを自己目的化してもいい。デザインが必要とされるのは、それが本質的に必要なのではなく、先行者の過剰品質が新しい基準をつくるから。自らの職能の必要性を、マッチポンプ的に生み出している
- 基礎研究か、応用工学か
- 研究医か、臨床医か
- 前者は手段を目的化しても良いと思ってます
- ただ、あまり稼げないです
- ある意味で恵んでもらっている