CNC、リグ、映像 (メモ)

このページは個人的なメモ書きです。何かあればご連絡ください。
- 映像作家
- INS Studio
- 労働をしてないです(qanta 0221「ぷつぷつ出てきている」)








改めて説明するまでもないですが。
機械工作において工具の移動量や移動速度などをコンピュータによって数値で制御することである。同一の加工手順の繰り返しや、複雑な形状の加工を得意としており、今日では多くの工作機械で採用されている。
例: 3D プリンタ、フライス盤、プロッター、レーザーカッター
2016 年にフライス盤を購入
デジタルファブリケーション、Makers 的なノリに安易に乗っかりたくないという逆張り心から、フライス盤を購入(KitMill RD 300)。


YouTube Live で配信しながら、移動時間や花見中に進捗を眺めるのにハマってた
コマ撮りアニメーションにおける NC デバイスの導入例:
- LAIKA Studios
- Bear on Stairs
- トクマルシューゴ / Katachi dir: Kijek/Adamski
- あの服
いずれも「CNC デバイスの出力結果をコマ毎に入れ替えながら撮影」という考え方。
…に対して、出力するプロセスそのものがアニメーションとして愉快なのではと。
関連するターム: Oddly satisfying
Milling Stop-motion
5 年後、思い出したかのように習作。この 2, 3 年と北海道に五輪疎開していたのですが、あまりプラクティカルな手法でビデオを作る機会がなかったので、祖父母家の物置部屋で撮影。

仕組みの解説








本当は食まつさんに楽曲提供をお願いしたかった
- 無茶クソ時間かかる。わりに撮影がつまらない。単純労働としてのラグジュアリー性を高められるよう、ワークフローを工夫したい
- プログレスバーや、直近の撮影時間/枚から推察できる ETA を、モチベが高まる感じに撮影現場にかっこよく表示したい
- ライブ配信し続ける
- G コードの吐き方、CNC 用ファームウェアをより細かく制御したい
- PyCam: a toolpath generator based on 3D or 3D models for 3-axis CNC machining.
- Grbl_ESP32, FluidNC: よさげなファームウェア
- OpenBuilds: 特殊な断面のアルミフレームをスライダー機構(V-Slot)に採用した、オープンソース・CNC・ハードウェア
- 大好きな疑似 1 カットにしたい
- Z 軸の可動域の広いフライス盤を自作する
- 縦長の素材をひたすら切削している感じに見えるよう、うまく分割撮影して繋げる
- 長尺で作りたい
- オーディオ・ビジュアルっしょ
- 制作期間中に細金卓矢さんのペンプロッターを使ったビデオを拝見、仕組みを開陳することへの迷い
- デバイス・アート的手法を導入したビデオ全般に感じるモヤモヤ
- 「どう撮影したか」を説明しなくても、観たままに不思議な映像がすき
- Michael Gondry だっていちいち「最新鋭のモーション・コントロールを使いました」とかビデオの冒頭で解説してないっしょ
- Tony Hill も伊藤高志も最高
- …という態度もまた、純粋主義的過ぎますかね…

今年の 2 月: 3D プリンタを購入


悔しいけど楽しい
珍しく “案件” を請ける
最近、弊空間にジョインした Archipel からの依頼だったので。とある「Bokeh」を冠したゲームスタジオの ID 映像ということで、実際のレンズを通して見えるいろんな光学現象を実際に撮影したかった。

めっちゃ張り切った
isaac879 氏による、前述の V-Slot をスライダー機構に採用した3D プリント製カメラスライダーを発見。
少しばかりカスタマイズして、チップに ESP32、ファームウェアに Grbl_ESP32 を使用。Bluetooth 越しに G コード制御できるようにした。


TouchDesigner で、iPad に「光の断面」映像を再生しながら、カメラがトラックバックするところをバルブ撮影。アプリ化もされている程度にポピュラーな手法だけど。


静止画としてはなんかいい感じ
更に改造し、カメラ雲台の代わりに RGBLED がひっついた棒を取り付ける。Houdini で作ったスプラインアニメーションを G コード化し、バルブ撮影。
光るドローンを飛ばして風景に光の環を映し出す手法や、Tao Tajima さんのシグニチャ手法を物理的にちゃんこく再現出来るのでは? との想い。

Archipel チームが無駄におしゃれなメイキングを撮ってくれた

まぁまぁかわいいが想像の範疇
で、完成品:
課題は残る(察してください)。
回路設計、ある種のグラフィックデザインとしてとても楽しい
一番の収穫は、電子回路の設計ができるようになったこと。
サイバー・パンク的な電子回路の意匠ってのは、CAD 黎明期におけるヘボい計算資源ゆえのもの。今世紀の今もなおデジデジ・カクカクさせ続けてるのは、アナクロ趣味も甚だしい(意訳)
Melt your circuit boards (電子回路をとろけさせよう) - mitxela
写植時代の回路の方がイケてね?


実際に、PCB 配線を冷徹なまでに(ruthlessly)トポロジー最適化してくれる、Topo Rというルーティング・ツールもある。見た目がキモかっこいい。

ということで、張り切って回路設計。

回路を溶かすのに 3 人日溶かした
結果、隠れて見えない。

供養としてグラフィックにしたためました。



試したい: 3D プリンタの積層タイムラプスでオーディオ・ビジュアル
ミソ:
- 品質の悪いプリント(吸湿での糸引き、オーバーハングのタレ)を意図的にアニメーションに活かす
- カメラを撮影時に手動制御で動かす(予めモーションパスを描かない)
- 多色印刷も気になる(積彩さん)

と思ったら、こういう習作をされている方も居ました。
- ハードウェア周りアドバイス下さる方がいれば嬉しいです
- ブルシット・{5G|AI|Web3|SXSW|カンヌ}案件に疲弊した心身への癒やしとしての映像制作


