マナー (メモ)
このページは個人的なメモ書きです。何かあればご連絡ください。
マナー、儀礼、配慮は、自分が直接的に嫌な思いをしない限り、あるいは看過することで何らかの格差やスティグマの強化に加担しないかぎり、指摘をしないことにはしている。実際本当になんとも思わないし。むしろ出来る限りガバくなればいい。マナーのゆるさは、心理的安全性を高め、コミュニケーションコストを下げる。
本来かしこまってやるべき内容でも、メールではなくチャットベースでやりたい。手紙のメタファーたるメールは「かしこまる」アフォーダンスが効きすぎている。文意こそがすべてなのに、文体を整えるというオーバーヘッドは無駄。
マナーや儀礼が複雑化するのは、「それをされて嫌だった」という直接のレスポンスによってではなく、「それをされて嫌な思いをする人もいるだろう」という間接化された意思表明によるものが大きいのではないか。そして「嫌な思いをする人もいだろう」という配慮は、やがて「嫌な思い」そのものになる。往々にしてそうした発言をする人は、その人自身不快そうに見受けられる。
名刺交換や飲み物の乾杯時のマナーを、豆知識として教わったのを思い出す。最初はなんとも思わなかったが、そのマナーに表面的にも従うにつけ、そうした儀礼から逸脱する人に対して苛立ちを覚えるようになった自分に気づいた。「あ、この人社会人経験が無いんだな…」って。うぉ〜怖っ。
言うて、自分の中のボーダーラインって何なんだろ。
- 「僕には良いですけど、それを学生の方にはしないでくださいね」
- 仮にぼくが嫌じゃなくても、より立場が弱く、嫌さを指摘しづらい人に対してその失礼が向けられる可能性が有意にあるので、前もって指摘するのはアリ
- 「彼女の存在なんて聞くもんじゃないですよ」
- こうしたハラスメントは、一般論としてこう、以上に、baku89.icon自身が看過できないもの。聞くもんじゃない、じゃなくて、聞かないでください。何よりぼくが許せないので。っていう形で、矢面に立って言葉にしたらいい
ただ、それが仮にハラスメントやヘイトではなくて、例えばだけど、同種の依頼をしていた二者に(社内制度の関係で)異なるフィーを提示された時とかはどうなんだろ。つい最近その低いフィーを提示された側として遭遇したんだけど、その時フィーの高い側だった方が、ぼくの代わりに怒ってくれた。
正直、フィーを提示されたときは別に嫌な気はしなかった。おや? とは思ったけど。キャリアの浅さや学歴の無さ(「学の無さ」でもある)は自分で選んだ道でもある。これまでもゲスト講師や研究員の給与制度において、当たり前にそうした格差に直面してきたし、正直納得もしている。
だからその人の義憤にビックリした。正直、フィーの差額それ以上に、嫌な気持ちになった。何でだろって考えたんだけど、多分、baku89.iconはその場で弱い立場にあって、嫌な気持ちを表明しづらかろうって慮られたことに、ぼく自身の意思を軽んじられた気がしたからなのかな。その方は「心を鬼にして」と言われていたが、伝えるべきは文意であって、グループDMになんかイヤ〜な雰囲気を立ち込めさせることは必ずしも必要ではない。これはトーンポリシングとも違う話。
- 反例: 「文意が人を傷つける」 → Nov 28, 2024: 口汚さ
あとは、フィーを提示する下りから2週間以上経って、突然そういう話をされたことにも違和感があった。気が立ってるのかな...?って。
社会人経験とは
- robamotoさん「社会人経験が無いので」
- え、EUPHもETVも佐藤研も「社会」でしょうに…って思った。何なら終身雇用の一つの会社で社内政治に執心している並の賃労働者よりもずっと社会的なご活動をされているのに
- 彼でさえ社会人経験に乏しいのであれば、baku89.iconは何なんだ
- 教職の人に対する「社会を知らない」というスティグマ
- これはbaku89.iconも持ちがち
- 高校のころのちょっとクセのある先生にそう思ったり
- 殆どの場合、社会 = industry を意味しそう
