橋本 麦∿Baku Hashimoto

ブラックホールの大きさ


My theory on how the universe was created – Data Politics

ふと思い出したんだけど、ブラックホールの大きさは「半径」じゃなくて「円周」で表さないといけない、ってインターステラーの原作(?)に書いてあった。

よくこども百科とかニュートンに、ブラックホールを、超重いパチンコ球の周りが鋭いすり鉢状に沈み込んだゴム膜で表してる図があったりするが、「この坂道を転がっていく力が重力だよ」っていう解釈は間違っているらしくて(このゴム膜を歪ませてる力も、坂道を転げ落とさせる力も重力なワケで、再帰的に何も説明してない)、ただ、重力が周りの空間に与える「たるみ」の模式図としてはあながち間違っていないらしい。

円錐で考えたらわかりやすいが、重力のある天体を周る軌道半径とその軌道の長さは常に 2πr > c になってしまう。(半径も直径も、歪んだゴム膜の表面にメジャーをあてがって測らなくてはいけない。) そして、地球規模の天体はそのズレは無視できる程度なんだけど、時空の歪みが極端なブラックホールでは、その差は無視できないほどになるのだそうだ。

ガルガンチュアも、その見た目の大きさに反して、その内部にずっと大きな「半径」を持っている、って想像したらめちゃくちゃ怖いし、だけどその怖さってキライじゃない。