クライアントワークに関して
このページをご確認いただきありがとうございます。大変申し訳ないのですが、現在、映像やデザインの受注制作は基本的にお断りさせて頂いております。今後はデザインツール開発や映像技法のR&Dを主軸に活動していきたいというのが理由です。映像制作とは、自作したツールやテクニックを取り入れつつ、好きなペースで本気度の高いものを作っていくくらいの距離感を保てればと考えています。
例外的に、以下のような場合はお引き受けすることが可能かもしれません:
- コミッションワーク、またはそれに準じる自由度の制作
- 過去作品の手法の引用
- Web・インタラクティブコンテンツ・インスタレーション制作
- 映像制作・デザインのためのツールやテクニック開発
今なによりも興味深いことは、つくり方を考えることです。所定の作法と制約の中で精度の高いものを追求する尊さは心底リスペクトしていますが、僕の場合はその作法そのものをどういう風にこねくり回せるかが一番の楽しみです。 1メイキング、菅俊一さんの文章を参照。 ですから、文字通りつくり方のことしか眼中になくなることも多く、クライアントワークの枠組みの中で納品物が伝えるべき要点を俯瞰することはひどく苦手です。サイバーパンク、バズりやすそうなもの、女性を魅力的に描写すること、ファッション2この中にファッションを混ぜるのは少し気が引けました。嫌悪感からくるものではなく、自分があまりに着ることに無頓着で、それを踏まえた上でフックアップ頂いたとしても正しく応えられる自信が無いからです。も残念ながら不得意です。また、僕個人のSNSを使用してのPRのご依頼もお断りさせて頂いております。その一方で、雑学として深掘りできるテーマ3交通、地学、宇宙、幾何学、Unicode、味噌汁の対流、切削、郊外は気になるテーマです。一覧の一覧や執筆したWikipedia記事も参照。や、工作の要素があるものは比較的上手くやれると思います。特に、裏方としてエンジニアリングや単純作業に徹することができる制作は意外にも楽しくこなせるので、是非ご相談ください。
ミュージックビデオは映像の中でも特に大切にしている分野です。アーティストのグラビアとしてのMVや、心情・メッセージ性を汲んだビデオは作れませんが、その時試したい技法やトーンと楽曲が噛み合いそうであれば、是非引き受けたいと考えています。ですから、ジャンルやご予算問わず、お気軽にご相談くださると嬉しいです。自主制作の心持ちでのめり込みたいので、納期がリリースに合わせて等ではなく、なぁなぁだと助かります。
一つ強調しておきたいのは、以上の指針は僕の制作哲学として湧いて出たものではないということです。これは体質的な向き・不向きに依るところが大きくて、こういう条件下でないと生理的に調子よくやれないと表現したほうが適切だと思います。本心は、映像に携わる人間の端くれとして、頂いたチャンス全てに誠実に応えられるようになりたかったのですが。一方で、僕の歪な制作手法をやんわりと評価してくださる方々も居る中、当分は肌にあったニッチを探ってみるのも一つの手ではと考えるに至りました。
不躾ではありますが、お互いの健康のために予め明記することにしました。どうかよろしくお願いいたします。