Baku Hashimoto

橋本 麦

未来

テクノロジーが発達した未来。
って言うけど、僕はそれこそアップルシードやベクシルみたいな世界は来ないで欲しいです。
廃れた世界だから、じゃなくて、
空中に投影される電子キーボード、
訳の分からない文字が飛び回るヘッドアップディスプレイ、
テクノロジーそのものが全面に押し出されたツール群に
囲まれながら暮らすのは御免です。

僕は、テクノロジーが発達するからこそ
製品は使い手にその内部構造が完璧に隠蔽された、
ユーザーフレンドリーなものになるべきだと思います。
専門的なことは一部の技術者だけが気に留めておけばいい。

ByteやHard Disk Driveという概念や存在が忘れ去られ、
それぞれ体積とそれを収納するボックスというメタファーに置き換えられる。
パソコンにくっつけたボックスにファイル容量に比例した体積の物体が
ころころと流れこんでいく。

複数ボタンのマウスや、ポインタという現実には不自然な概念がなくなって
iOSのような直感的で、
さらにディスプレイから触覚でフィードバックされるタッチスクリーンが普及する。

テクノロジーという区分けでこれまで成立してきた
「家電」というカテゴリーが無くなって
家電量販店も消え去る。
製品が、その本来の機能に適った場所で買えるようになる。
電子書籍リーダーは、書店でブックカバーの隣に売られることになるし、
音楽プレーヤーはタワレコに当たり前の様に陳列される。

来るなら、こんな未来がいいです。