Baku Hashimoto

橋本 麦

テレビ

最近はくだらない番組が増えてきたとボヤく大人がいます。
僕もそう思います。
それは僕の感覚が変わってきたからなのか
本当にそういった番組が増えているのか
実際の所なんとも言えません。

ただ
くだらない番組ってなんだろね
って考えると、
これまた難しい問題です。
「くだらない」の閾値は人それぞれであって
絶対的な基準なんてものはないからです。
くだらない番組がダメだという大人は
くだらない事そのものを否定しているのではなくて
単にその年代にとって
くだらない上に理解できない(=つまらない)だけなのだと思います。

結局自分の価値観のもとに
番組を高尚か低俗か判断する事自体が傲慢な気がします。
年末のガキ使をくだらないと一蹴するおじいちゃんも
若い頃は『8時だョ!全員集合』を観てゲラゲラ笑っていたのかもしれない。
そしておじいちゃんのおじいちゃんは同じように
くだらないと一蹴していたりして。
価値観なんて相対的なものだから
迷惑を被らない限り、人の価値観に干渉してはいけない。
ただ大切なのは、多様な価値観を持った人たちのニーズに
幅広く応えうる環境を残すこと。
それはテレビで言うと、番組の多様性に当たります。
だから、くだらない番組を頭ごなしに否定することは
決して正しいことではなく、
問題は
くだらない(とされている)番組の増加が
テレビ全体の多様性を損ねていることなのだと、そう思います。